言葉を手放すとき

空。 白。 なごり。 言葉を手放して 橙の夕やけ。ここからいなくなる。 空。 たなびく糸。千千に線が。 海のごとくに日々たち笑う。魚。 円錐曲線の群れは時々刻々と形を変え 時計の針が進まぬよう四肢を使って抑える少女 たれかのさよならが星の間を縫って…

飲み会地獄で絶望した僕、RAPする俺、それから私

「良かった! まだ生きてたんだね!」とからかい半分でよく言われる。 うるせえ。 顔が暗いからって自殺願望を抱いているとは限らねえんだよ。知ったようなこと言うなバカ。親しくないのに親しそうに接するな。上辺の笑顔をこっち向けるな、不愉快だドアホ!…

死を目指せ

心に届かないことがあまりに多い。 僕の目は遠く遠く離れていく。 無限遠方に待っているのは、死だ。 静かに水を飲む音がする。 鍾乳石の掘削を監督する。 胸に響かないものがこんなにたくさん。 なんでもないという虚無に唱える念仏のレクイエム。 視線はい…

お笑いに人生を全振りした男『笑いのカイブツ』ツチヤタカユキ

評価:★★★★この本は、笑いのカイブツの自叙伝です。 著者 本名、土屋祟之。1988年3月20日生まれ。大阪市出身。高卒。三組の芸人の構成作家、私小説連載を経て、現在に至る。人間関係不得意。 目次感想文 第1章 ケータイ大喜利レジェンドになるか死ぬか シド…

15の銃声

撃鉄起こせ! 撃鉄起こせ! 15の銃声 青空を鉛色に染める弾丸達 瞬きをやめたはぐれ星 押さない懸けない走らない 人生訓に別れを告げて 線香花火を打ち上げろ 沸騰寸前の脳漿が 金魚とともに跳ね回る どうか私を治めてくれ だれか私を統べてくれ 撃鉄起こせ…

ベッドの上のスペイン戦争

ベッドの上のスペイン戦争 戦争をしよう。今夜、ベッドで。 シーツをびしょ濡れにさせてやる スペルマ特攻隊 粘膜的接触がほしい あいつの頭の上には水子の霊が回ってる モルモン教か 顔に思想が出てるよね 骸骨に肉貼っただけ ガリレオが自殺しちゃうよ、こ…

普通に生きてたら死にたくなるじゃん

どうしてみんな平気な顔して生きてるんだろう。 どうしてみんなこんなつまらない日常を(会話を)(対応を)(他人を)(自分を)普通に受け入れられるんだろう。 (彼女のパンティを脱がしたい) 退屈とは対極にある、死ぬほど笑っていた日々を思い出す。 …

ちっぽけに。

3月。 計画通り卒業要件ギリギリの単位数を取って大学を卒業する。 行儀よく真面目なんてできやしなかった。夜の校舎窓ガラス壊してまわった。 戦いからの卒業。 そんな学生生活に憧れていたものだけど。 尾崎某のような豊かな自己表現を持たない僕の反抗心…

絶叫するポテト

いつか眠りの土の中 ポテトは空飛ぶ夢を見る 格調高く白のたなびく 金属音をあげながら ポテトは夢見た空を飛ぶ ゾウ前爆発脚立再龍覇美切れた かつてさびしくわらってゐた 女がどこにもかくれたやうだ 恒久的に平和を祈り 銀河の涯てで踊るんと 555鉄道模型…

地獄の火たよりに探すわが死体ポイントカードはお持ちでしょうか

大嫌いな人がいる いつもその人のことばかり考える はやくはやく消えてしまえと星に願う 想いは翔り日は巡る まるでどろぬまかざぐるま あいつのめんたまきんのたま たんたんたぬきのひざくりげ ふぷぷ ああほら あそこに浮かんでるのがぼくだよ はぱぱ あれ…

尻ポケットに迷言を

【私のトイレットペーパー】 尻を枕にしたいと思うことがある。 それは、旅先で自分が一人ぼっちだと言うことに気が付いた夜にである。 たしかに枕と違って女の尻を叩くにはいくらか金が要るし、互いの尻を投げ合うこともできない。だが、尻には言いようのな…

白いコーヒー

泳いでいる 海のお家 そこかしこから砂の音 だけど明日はここにある 狐餅って何?って訊く子 転がったヤドカリの貝殻ばかり拾って 洗濯機と同じ周期で地球が回る 心が回る目も回る 遠く遠くにある空の かすかかすかな瞬きの ふるえる声を聞きました さびしい…

『大阪王将』世界に一つだけの油淋鶏【仙台ラーメンチケット】

どうもみなさん、ヒフミ(@Hifumix0)です。 例のアレを使ってランチを500円で済ますため、このたびは仙台市西多賀の大阪王将に行ってきました。 sendai-ticket.com 大阪王将が位置するのはこちらパチンコアミューズメント施設ベガロポリスの2階。 営業時間…

沈鬱な尻 20151009

カバノキの梢が揺れ、すべては語られぬままそこにある彼は詩をもって生きた憧憬の時代さかなはわたしの食べるものです。ホワイトハウスは積まれていく十円玉の重みに耐えかねて潰れてしまった。世界戦争の1週間前の夜のことだった。圧倒的カンマ、夥しいカン…

むさい風 ーその夜の人々にー

春ながら重くむさい夜風のなかに 新しい極彩色の会堂が 恭しくその扉を開けて居る、 桎梏を解かれたように 久しく音を聞いた聾のように歓喜をもって。 ああその内にこそ明るい灯がともり 幾人かの観衆と温かく 吾等の古き時代との別離を語るべく 豊かな言葉…

わはは不明点

こちら亀有公園前派出所をめくりながら飲むコップの中の水は泥の臭いがした。ペガサスが通り過ぎたあとの思い出が僕の頭を割ろうとする。痛い。痛い。二度も打った。親父にも打たれたことないのに何はともあれ完成形を注ぐ。たかだか二十余年の歳月に僕とい…

便所で見かけたベン・ジョンソン

僕はいつものように、その駅の男性トイレの一番奥の個室を使っていた 僕はいつものように、イヤホンから流れてくるお気に入りの曲のリズムに合わせて大便していた ここまではいつも通り 誰にでもある日常の一コマだろう だが事件もまた日常から始まることを…

(ふ)しあわせなら手をたたこう

しあわせなら手をたたこう しあわせなら手をたたこう しあわせなら態度でしめそうよ ほらみんなで手をたたこう ふしあわせならスキップしよう ふしあわせならスキップしよう ふしあわせなら態度でしめそうよ ほらいっしょにスキップしよう しあわせなら肩た…

おどおどした顔でこっち見んな

おどおどした顔でこっち見んな。 そんな言葉を投げかけて君は去っていった。けれどそれは果たして拒絶の言葉だったか。 わからない。 僕がわかるのは、社交辞令だけ。 何度もくりかえし君は言う。 おどおどした顔でこっち見んな。 僕はうなずいて、君に迫る…

私ならば

安らぎだけが幸福ならば、熱い血潮は何だろう 退屈だけが隣人ならば、灰の瞳は何だろう 憤激だけが生き甲斐ならば、走る乾きは何だろう 法螺吹き嘘吐き狐憑き いはろにへとほ をちぬるり 気狂いに、形ある式 支配する 理知さえ信仰、空と白 自由未然の虚舟 …

ある滅裂

愛してるって言ってみる。行き先のない、クソみたいな台詞を、天井に向かって。 いつからぼくの人生は子供騙しの紙芝居なのだろう。 まとまらない言葉を、指の隙間から溢れて落ちていくそれらを、すくおうとしてぜんぶ失ってしまう。そんな感覚。 生まれたて…